年度別受賞作品
退職や転居等により氏名公表許諾未確認の方のお名前は割愛させていただきました。
作品ジャンルで探す
作品カテゴリーで探す
キーワードで探す
各記事には関連キーワードを設定しています。
自転車・メガネ・子供・感激…などキーワードを入力してください ※複数は(カンマ区切り)

喜びを何倍にも

第13回 2009年度 受賞作品
入賞作品
作者名:(氏名割愛)
所属企業:靴販売店勤務

記事(紹介文)


 ある日、お客様からお電話がありました。「ご相談なんですが・・・」。内容を聞くと、「1歳のお誕生日に孫におたくの靴をプレゼントしたいけれど、遠く離れていて一緒に行く事ができないが、娘と孫にそちらに行くように勧めたので、見ていただけないでしょうか?」というお話でした。プレゼントって事は内緒にして、ビックリすると思うのでとの事。もちろん私は「かしこまりました」と返事をし、お客様とお孫様の靴のサイズ、色を念入りに打ち合わせをし、娘様、お孫様が来ていただける日を待っていました。
 そんな時上司から電話があり、私が「わくわくして待っているんです」と伝えた所、上司から、「娘様とお孫様にサプライズプレゼントをされるのであれば、その靴を履いたお孫様の写真を撮ってあげて一言メッセージを娘様に書いて頂き、お客様にお送りしたら、ダブルサプライズになるのでは!」とアイディアをいただき、私は「そうだ!」なかなか遠くて会えないお孫様がプレゼントした靴を履いた所を写真とってお送りすればきっと喜んで下さると思い、ダブルサプライズをする事に決めました。その頃、お店では、靴の写真をチェキで撮り、靴箱に貼ってお渡ししていたので、チェキを使う事にしました。
 そして、その日はやってきました。何も知らない娘様とお孫様がご来店され、「すみません。子供靴も扱っておられると母に聞いたのですが・・・」。私は、キター! と思い、打ち合わせをして、取り寄せした商品を持っていき、合わせてみた所、お客様のおっしゃっていたサイズがピッタリ。そしてお会計の際、ラッピングをして、娘様の元へ行き、「こちらは、お母様からのサプライズプレゼントですよ」とお伝えした所、ビックリされると同時にすごく喜んでおられ、「母がおたくの靴はステキだからと勧めてくれたので来てみましたが、まさかこんなサプライズがあるとは・・・すごくうれしい」とおっしゃり、すごくステキな笑顔でした。そこで「ダブルサプライズ」を提案してみると「ぜひ、私もサプライズさせて下さい。母は静岡に住んでいて足が少し不自由で、なかなか会えないので、すごく喜んでくれると思います」との事でしたので、早速チェキで写真を撮り、メッセージカードにお手紙を書いて頂き、ラッピングをしました。「母は自分がサプライズして、サプライズで返ってくるとは、きっと想像もしていないと思うので、きっとすごくビックリすると思います。ステキなサプライズありがとう」といって頂き、私はお客様から最高の笑顔のプレゼントを頂きました。
 数日後、お客様からお電話とお手紙を頂き、「おたくにお願いして本当に良かった。私にもサプライズして頂き、嬉しくて写真飾っています」と言って頂き、「ダブルサプライズ」は大成功でした。
 日々、お客様と接する中で、お客様に喜んで頂くには・・・お客様の笑顔に会えるには・・・と考えておりますが、いつも私がお客様から笑顔を頂いている気がします。
 上司からの提案は、本当に素晴らしい物でした。私もお客様にビックリして頂き、喜んで頂けるサプライズをどんどん見つけて、笑顔と感動であふれるお店にしていきたいと思っています。

タグ(関連キーワード)

コンセプト 審査委員長紹介 お問い合わせ 日本専門店協会サイト プライバシーポリシー
Copy right (c) Japan Specialty Store Association All Rights reserved 2009.