年度別受賞作品
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5カ月を振り返って、そして夢

第16回 2012年度 受賞作品
入賞作品
作者名:厚田真梨子
所属企業:味の浜藤㈱ 新人研修

記事(紹介文)


 入社してから5ヶ月が経ち、少しずつ仕事にも慣れてきた一方で、日々の忙しさに追われ自分が今の仕事をしている意義が分からなくなることがありました。厨房での仕事も始まり、魚を焼いて販売して魚臭くなる毎日に女性としてもいかがなものだろう……正直そんな風に思ってしまう日々が続きました。このエッセイを機に、入社からを振り返り自身を見つめ直すきっかけにしようと思います。
 研修を終え伝えられた配属先は横浜そごう店。大きなお店で勉強できることを嬉しく思いました。そして、実際に配属先に入店。百貨店での接客は学生時代にアルバイトで経験していたので、ある程度のイメージはついていました。しかし、最初の1~2ヶ月は仕事を覚え、目の前の仕事をこなしていくことで精一杯の毎日でした。それでも、お客さまが自分の接客で買うことを決めて下さったり、「この前買ったら美味しかった」と声を掛けて下さるお客さまの存在に仕事のやりがい、喜びを感じていました。
 そして入社してから3ヶ月の辞礼式。久しぶりに会う同期の顔に安心すると同時に、ロールプレイングで3ヶ月前とは全く違う接客をする皆の姿に「すごい、私も負けていられない」という想いが残りました。もっと勉強してお客さまへの気遣いを忘れないようにしよう。同期の姿に刺激を受け、毎日の仕事を〝こなす〟だけではいけないと思うようになりました。
 何か目標を持って仕事をしよう。私の夢は商品部、そこで少しずつ魚の勉強を始めました。魚の種類や栄養面のことを知っていくうちに、これをもっとお客さまに知って頂きたいと思い、接客で少しずつ発信することを心掛けています。例えば「子供が食べやすいお魚は?」と聞かれたら「高たんぱくで消化にも良いカレイはいかがですか」等、自分なりのオススメトークをプラスするようにしています。知識が増えていくのは楽しくもあり、自信を持って販売ができるようになってきたという実感があります。
 しかしその一方で、冒頭でも述べた仕事へのモチベーションが上がらなくなることもありました。そんな仕事への向き合い方をしていると、ミスも起こりました。お客さまの浜藤への信頼を失くすミスに反省し落ち込みました。悪循環でなかなかその状態から抜け出せなかった時、大学の恩師に会う機会がありました。恩師は、「魚を焼くのって面倒だから、それをあっちゃん(私のあだ名)が代わりにやるのは凄く社会貢献だと思うよ。」
 〝社会貢献〟まさかの言葉でした。今の自分自身を客観的に見ることが出来なくなっていた私にこの言葉は自信と誇りになりました。「人の喜びを自分の喜びと出来る人」。神山社長がよくおっしゃっている浜藤の社員として求められていることを私は忘れていました。
 5ヶ月間、失敗をして悩んだ先に見えたこれからの夢。それは、もっと多くの人に浜藤を知ってもらうことです。お魚を食べる機会の少ない方にも浜藤の美味しさを知って頂き、お魚ファンを増やしたいという夢です。その為に、今は売場で少しでも多くのお客さまの声に耳を傾け、日々勉強していきたいと思います。

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